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イルミネーションタウンで学ぶジャズアレンジ

07 6月

どもども、文人(@fumitokunaga)です。

最近交流会というか誕生会に参加しまして、ちょっとWA2の熱がぶり返している状況です。
そこで、交流会で話しそびれた作中BGMのイルミネーションタウンで行うJazzアレンジの手法についてかこうかなと。
いずれかは全楽曲について書けたらいいと思っているのですが……

 

 

まず、PCサントラとTVサントラをお手にしてくださいましてこの両曲をお聞きくださいますと分かると思いますが
PC版がPopなアレンジなのに対してTV版のJazzっぽさが目立ちますよね?
実際にTV版は楽器を少なくして、Jazz風に弾いているから……てのが理由だったりしますが、そんな事言われても分からないと思うので
その『何がJazzっぽさを出しているのか』っていうのを解説しようかなと。

 

 

1. Jazzのパン振りは極端な事が多かった

パン振りっていうのはミックス時における音の定位振りのことを言います。
楽曲によって左右に音が揺れたりとか、右で聞こえた音が左で聞こえないとかそういうのはパン振りで調節しているからなのです。

The Beatlesを聞いてる方はこういう極端な振りにも慣れていると思います。
Ringo StarrのDrumが片方の耳しか聞こえないとか、そういうあれです。

 

そこでPC版のパン振りはと言いますと
バッキングに使っているHammond OrganやE.Piano等のPiano類は右よりで、左でも聞こえない事はないのですが右の方がはっきり聞こえ
主旋律のSynthやDrum, Bassなどのリズムの中心は両方の耳で聞こえます
Guitarは基本的に左に配置してますね。アルペジオ弾いているA.Guitarは両方で鳴ってますが、カチャカチャとカッティングをしているE.Guitarが左主体だったりと種類によって分けています。
Hammond Organが右でバッキングをやっているので、バランスを取るためにカッティングしてるE.Guitarを左においたのかと。

『0:41〜』からの部分は音が減って、全て両方で聞こえるように振っていますので今回は省略。
TV版では後述しますがここにJazzエッセンスが込められているのでこの部分を覚えてもらえたらです。

簡単にまとめると、ほとんどの部分で

右寄:Hammond Organ, E.Piano
両方:Synth, Drum, Bass, Arpeggio A.Guitar
左寄:Rhythm E.Guitar

といった感じになり、主旋律やリズムは中心におきつつも
バッキング等を左右に振り分けています。
右にHammond Organ、左にE.GuitarなんてDeep Purpleみたいですね(雪が解け、そして雪が降るまでにおいて春希が弾いてたバンドです)
正直楽器が多くて聞き取るの苦労しますね……ヘッドフォン等は安物しか大阪には持ち込んでないし、一度耳を壊してると信じにくくて大変ですわ

 

対してTV版は基本的に

右寄:Guitar, Shaker
両方:Bass, Bell, Synth(若干左寄り)
左寄:Conga

という形で、主旋律を弾いているSynthは両耳で聞こえますが若干左寄りにおいてあり、それ以外の楽器も基本的に極端なパン振りをしています。
大抵中心におくSynthを若干左寄りに配置しているのは、自由なバッキングをしているGuitarに被らないようにとかそういう意図があるのかと。

ここでJazzの話になるのですが、Jazzも初期のステレオ音源ではこういう極端なパン振りの音源が多いのです。
Jazzに疎い人でも分かる曲をチョイスしますとDave Brubeck の『Take Five』を聞いてもらえたら。

Drumは左、BassとSaxは中央、Pianoは右とかなり極端に振ってます。

これは編成にもよるのですが、ステージで演奏している側でいくと音源のように左からDrums, Bass, Pianoと楽器の位置をセッティングします。
ソロで主旋律やら弾くSaxはBassの前に居る感じで、これがBig Band JazzになるとDrumから更に左の方にSax, Trombone, Trumpetが居まして、ソロを吹く時にBassの前に空いた空間へ移動して吹く……と言った感じに。
人数による構成については次のHPが分かりやすいですね
http://www.seas.or.jp/news/library/jazz.html

それを模したのかどうかは分かりませんが、Classicではステレオ音源が出ると広がりを持たせた振りをしていたのに対し
Jazzは広がらずに楽器の位置を固定した状況が何年か続いた傾向があります。

他の説としては、元々ステレオ録音をする際に初期は2トラックしかなく、ミキシングの関係でドラムを片方に寄せてたとの話やら
初期は勝手が分からず、モノラル前提でステレオをミキシングしたとの話もあったりするので、この真相は分からずじまいですね。

 

そんな感じで現代でも、わざとJazz風にする際にこういった極端な振りをして
初期のステレオ音源をまねたりするのです。

なのでTV版でもBassやSynth以外を極端に振っているのは、原曲でも一部固定しているのを更に振り分けて
秋から冬にかけての落ち着いてくるアニメの雰囲気に合うようにJazzっぽく聞こえるようにしたのではないか……と思います。

 

 

2. バッキングのやり方にもJazzっぽさはあふれる

次のJazzぽさはプレイヤー側の視点ですが、Jazzは簡単な4分音符のバッキングでも独特なタメがあります。
よく『4つ刻み』とか言ったりして、Shuffle系の曲でバス楽器がやる「ズータズータズータズータ」って奴なのですが
そこらへんは以前書いた『Swing Jazz Shuffle Jazz』というポストを見てもらえたらよくわかるかなぁ……と。

当該記事から抜き出して、この映像を見てもらえたら分かると思いますが

見れない方は下記リンクに直接アクセスしてください。
https://picasaweb.google.com/116437616733106866236/CigarCatMusic?noredirect=1#5827350349774610914

Classic系等の1小節の刻みは普通の4分音符を4つおくだけですが
これがJazzになると、3連符の中抜きのような感覚になります。
そこらへんの理解を実際のBig Band Jazzで理解したい方は上の記事を読んでもらえたらなぁ……と。
音源も載せてるので分かりやすいかと。

Jazzは黒人によるClassicとも言われますが、彼らのリズム感にて演奏するとこうなってしまう……とかそういう話を聞いた事がありますね
実際にこのタメやらがJazzのグルーブ感に一役かっているのは否めない所です。

 

とまぁ、Jazzには独特の音符の並びがあるのですが
これが特にバッキングを行うギター等において、ただの4分音符を弾くだけのバッキングは更に変化します
譜面で表すとこんな感じに。

譜面では普通に上のよう『ターターターター』と表記していますが
実際にJazzでのバッキングにおいては、1拍目と3拍目は伸ばして、2拍目と4拍目ではアクセント付きのスタッカート。
『ターターターター』と表記しているのに、実際は『タータッ・タータッ・タータッ・タータッ』と聞こえる感じに弾きます。

これがなかなかにくせ者でして、練習しないと上手く出来ないもんなんです。
実際は音の区切り方やらもっと奥深いのですが、省略します。

 

このバッキングを使用しているのはTV版での『0:45〜』で、上のPC版で音が少なくなる『0:41〜』と同じ部分です
実際に裏でE-Pianoがスタッカートにアクセント入りのこのバッキングで弾いているのが分かりますかね?
よく耳を澄ませて聞くと「タータッ・タータッ・タータッ・タータッ」と言う感じで弾いているのが

こういう何気ない音符の鳴らし方にもJazzっぽさは現れます

対照的にPC版でこのバッキングだけ注意深く聞いてみると、『タータータータッタータータータ』と言った感じで
ぱっと思いつく限りで、スピッツのチェリーのギターの刻みっぽい感じですね。まさにPopなバッキングだなと言えるかとw

同じD6・D・Gsus4・D〜っというコードの並びでも、こういうバッキングのやり方で大きく変わります。
これで16分音符でカッティングなんかしたらFunkっぽくなるでしょうねw

 

DTM等でJazzアレンジをしてて、なんかバッキングが上手くいかないなぁと感じる時には
こういう音の並びにも気をつけてみるとぐっとそれっぽく聞こえるようになるので、参考までに

 

 

 

 

とまぁこんな感じで、ほんのちょこっとなんですが
Jazzの楽団に居てRhythm GuitarやらBassやらやっていた私からするとこんな感じに「あ、Jazzのテイスト盛り込んでるわ……」
っと分かってニヤニヤしちゃうんです。やってたからこそ分かる役得って奴ですね。

他にPC版ですとかなりPopだったSLAPSTICK STREETとかもTVではそれっぽくアレンジしてて、あれのパンを極端に振っちゃうとあからさまなアレンジになってしまうなぁとか
それをやってないのは、他のとは被らないように考えてるんじゃないかな?と思ったりもしてます。
あれに蓄音機風のノイズを所々入れちゃうとJazz 喫茶のBGMとかにかかってもおかしくない感じになりますし

あ、最後に。
米澤さんのCD予約と整理券をとりに大阪日本橋に行く方は、心斎橋にあるIKEBE Premium Guitarsに行く事をお勧めします。
春希が劇中で使っていたギターがおいてあるんですよあそこ。

http://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/346167

ちなみにこの前私が行った時にはかずさ仕様の赤いのもありました。真隣にw
大阪にいるクラスタさんは見に行く事をおすすめします。お値段もお値段でそう簡単になくなるギターではないと思うのでまだあると思います。

こんな感じで何かネタがあれば書きますので、コメントやリプライ等一方あれば。
Powder Snowの雪菜語り弾きverの譜面も作りましたし、次はSound of Destinyのソロの弾き方とかやってみようかなとかは思ってます。
それか3人でのWHITE ALBUMを1人でやってみるとか(そっちに関しては譜面は作ってある)

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投稿者: : 2014.6.7 投稿先 オタク, 音楽

 

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